なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

過去は未来に繋ぐもの

最近よく雨が降る。
晴れたと思っても続かない。
Mさんちの畑のジャガイモを植える約束をしていたけど、スケジュールが合わず未だできていない。
先日お借りしたミステリー小説「ジェノサイド」を返却する名目でお伺いすると、身辺整理中とのこと。
文学全集を古本屋さんに持っていくのをお手伝いすることとなりました。
本好きの方なのですが、自分が好きなものか新しいものしか読まなくなったそうです。
部屋が広くなったと喜ばれていました。
本のような知の集積も
過去のものになってしまうんでしょうか。
ジャガイモの件は天候が良くなってからということで、午後からはOさんのところへ。
移動の途中、学生時代に想い出のある埠頭へ寄ってみました。
何十年ぶりかな?

景色がすっかり変わってしまっていました。
懐かしいはずなのに、なぜかピンとこない。
面影がないんです。
もうここには来なくてもよい気がしました。
これも過去のものなのかな?
少し寂しさを感じつつOさんの畑へ。

本業は花屋さんなんだけど、自前のハウスでお花と併せて野菜の苗を育てて、その苗を露地で畑をやっているのです。
無農薬、有機栽培。
好きでやっているので、採れた作物は無料で配っているのだ。
何かモッタイナイ気もしますが。
折角なので世の中のお役に立てればということです。
お年をめされているので、いつやめようか考えるとも。
寂しいな。折角やってきた事を過去のものににしてしまうなんて。
Oさんは今の存在を肯定する関係性を求めてるのかな。
他人に喜んでもらったり、自分の存在を確認できる対象が。
コミュニケーションかな?
双方向の意思の疎通。
生産って、一方向の単なる消費の対象物を作っているのではない。
対話しているのだ。
それは一緒に生きていることで、今を共有することなのだ。
そして素晴らしい未来を・・・。
なんてね。
いろいろ考えさせられます。
帰宅すると、

桜の蕾が開花していました。
この桜は散るために花を咲かせたのではなく、サクランボになって未来に種を残すために咲いたんだ。
実をつけたら、一緒に今を共有することにしよう。