なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

NFLスーパーボウル「セインツ」初優勝

アメフトで感動した。

ニューオーリンズ セインツ』
苦節何十年、スーパーボウル初出場。
NFLのお荷物チームと言われた、あのセインツが・・・
スーパーボウルでコルツに勝利。(31−17)
ついにチャンピオンです。

ニューオーリンズというとジャズの発祥の地。
さらに、記憶に新しい『ハリケーンカトリーナ』の被害。
2005年8月に上陸した巨大な台風で
ニューオーリンズ市は、陸上面積の8割が水没。
壊滅的な被害を受けました。
たくさんの人が大切な人を亡くしたり
たくさんの人が家を失ったりしました。
セインツのホームグラウンド
スーパードーム」も屋根が一部壊れ、
セインツはドームが使えなくなり、
別の場所で試合をやることになった。
試合はできないけど、
ドームは市民の避難所になりました。
ニューオーリンズ セインツにとっては、完全に逆境でした。
本拠地スーパードームでプレイできなかった2005年、
チームは3勝13敗の成績に低迷。
しかしながら、セインツが勝つと、
街の人たちはよろこんでくれました。
「ボクたちががんばると、みんなよろこんでくれる」
避難している人たち、家を失った人たち、希望を失った人たちにとって、
セインツの活躍は、まさに「希望」だったのです。
逆境の中、セインツは快進撃をすることになります。
落胆した市民を見て、セインツの選手たちはがんばったのです。
NFLの選手たちは、基本的に高額なギャラで
チームを渡り歩いているので、
地元意識というのはあまりもっていません。
個性が強い人たちばかりです。
そういう選手たちが、ニューオーリンズ市民のためにがんばる。
「市民に笑顔を! 市民に希望を!」
こんなことは前代未聞でした。
もうNFLのお荷物ではありませんでした。
セインツは、だんだん強くなりました。

そして、今シーズン。
開幕から13連勝という快進撃。
レギュラーシーズン13勝3敗。
NFC南地区優勝。
チーム史上初となる第1シードとしてのプレーオフ出場。
ディビジョナルプレイオフでは
アリゾナ・カーディナルス」に 45-14で勝利。
続くNFCチャンピオンシップでは
ベテランクォーターバック、ブレッド・ファーブ有する
ミネソタ・バイキングス」と対戦。
第4クオーター終了時点で28-28の同点となる接戦。
コイントスで先攻をとったセインツが延長でフィールドゴールを決め、
31-28で勝利し、
チーム史上初のNFCチャンピオンとなり
チーム史上初のスーパーボウル進出を決めました。
そして今日、スーパーボウルでコルツと対戦。
第3クオーター終了時点で16−17。1点ビハインドの大接戦。
そして逆転、優勝したのです。
凄い!です。

団体スポーツとは、それぞれの個性を認め
それぞれの個性を伸ばし
チームとして、圧倒的な力を発揮します。
会社も一緒のような気がする。
ただ「利益のため」だけでは全員の気持ちは一つにならない。
本当に苦しい時、チームの力が試されるのだ。

重要なのは、共通の目的だと思う。
皆でその目的に向かって、個性を発揮することです。
我々はどんな目的を持って経済活動を行っているのかな?

我々は、セインツのように
「市民に笑顔を!市民に希望を!」
というような、崇高なミッションを持っているだろうか。
私利私欲ではなく、「公共性」。
社会の中での自分の存在をよく見つめて活動を行うべきだ。
就職難、就業率低下の不況の時代にあっては
単純に「市民を雇用し続ける事」でもよいのかもしれない。

我が大分には、J2降格、経営危機に陥っている
大分トリニータというサッカーチームがある。

本当の意味で郷土に必要な存在になれれば、
復活の可能性だってあるのではないか。

がんばれ!
こんな時代にこそ、社会の為に働くのだ。