なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

台風ですがバス見学

大きな台風12号が猛威を振るっておりますが、皆さんに被害が及びませんように。
3日はその台風で危ぶまれておりました、農商工連携人材育成塾の実地研修が無事に行われました。
もちろん参加して2単位ゲットです。
今回訪ねたのは、私が農業研修でよくお伺いする豊後高田市、「(株)クローバー食品」さんと安心院町の「企業組合法人 百笑一喜」さん。
先ず最初のクローバー食品さんは、タケノコやレンコンなどを筑前煮や豚汁用に水煮や下ゆで加工して販売する会社でイオンなどに卸しています。

自社農場も持ち、地域の契約栽培農家と共に生産拡大しているそうです。

室温1度〜2度の冷蔵庫には沢山のタケノコの缶があり、

工場では加工の作業が行われていました。
鴛海社長のお話で、「お客様が求めるものを作っている」ということが最大のポイントでした。
買う人のいない物をいくら努力して作っても意味は無いと。
凄いです。
逆を考えれば、売れているということですよね。
で、質問してみました。
「消費者ニーズに応えて売れているということで、そのマーケットに競合社は出てこないのですか?」と。
その答えは、「競合社はありません」とのことでした。
特殊な水煮の加工技術(pHとか温度とかの微妙な設定)を持っているそうです。

やっぱりね。
単なる努力や知識ではない、永年培われた確かな技術があってこそ消費者の望みをかなえる商品が作れるのだと思いました。
今後は味付けにも挑戦していきたいそうです。
鴛海社長、地域とともに益々のご発展をご祈念いたします。
さて、お昼ごはんは宇佐神宮の旅館にて

宇佐、中津といえば唐揚げが有名ですが、なぜか大分市名物の「とり天」でした。
お腹いっぱいになったので神宮前のお土産物屋さんを散策。
ここで有名な「ねぎやき」のお店をH氏に教えていただきました。

宇佐市特産の「味一ねぎ」という小ねぎを使ったお好み焼きのようなB級グルメのお店です。
名前もストレート
「ねぎ屋さんのねぎ焼き」です。
へー、生産者が加工して販売して、
これってそのまんま6次産業化ですよね。
買って食べてみましたが、ねぎの甘みと・・・、
絶品です。
写真撮るのを忘れてました。
取り敢えずツーリズムおおいたのリンクを貼っておきます。
http://www.visit-oita.jp/spot/n_usa_usa009.html
よろしかったら一度行って食べてみてください。
これも勉強になったな〜。
続きましてぶどうの町、安心院へ。
お伺いしたのは
「企業組合法人 百笑一喜」さんが昨年オープンさせた
地ワイン醸造の「小さなワイン工房」

社屋は統廃合で払い下げになったJAの建物を使用しているそうです。
(こんなの全国各地にありそうですよね、利用してみては?)
国の「ハウスワイン特区」を活用して地ワインを醸造しており、初年度は予定の5000本を生産してほぼ完売だそうです。微発砲ワインなどの新しい商品にも挑戦しているようです。
ほとんど手作りの可愛い工場を見学させていただきました。

手絞りの機械です。(外国製だそうです)
前のクローバー食品さんとはスケールが別物でした。
お話によると「ふるさとをこよなく愛し、農を守り、地域の子供たちを守りたい。」との思いで農業生産者の方が
立ち上げた法人です。
その熱い思いをこめた「事業計画案」を拝見させていただきましたが、第19耕、64笑からなるその計画には地域を愛し、未来へと繋いでいこうとする沢山の夢がちりばめられていました。
(大事ですよね、夢を持つことは)
今回のポイントですが、
ここにはクローバー食品さんのような技術はないのかもしれませんが、地域を愛し、抱いた夢を実現しようとする行動力があるような気がしました。
ワインということではやはりヨーロッパ等のワインにはかなわない。
しかし、酒造メーカーのワインが工業系ワイナリーというのであれば、百笑一喜さんは農業系ワイナリーなのだと言われていました。
つまり、ブドウを生産してそれを加工した農産加工品であるワインを売っているのだと。
まさに6次産業化なのであります。
生産から販売まですべてを自身の目で見て全てに触れられるから、安全で安心で品質も納得できる商品が提供できるのだ。
大学や地域と連携して研究やイベントも行い、ワイナリーサポーターも増えているようです。
販売方法について言われてました。
インターネット販売も考えたけれど、生産量の限られたワインをわざわざ地域外の方にばかり飲まれるのはどんなものかと。
そうですよね、地域に愛されてこその農であり、食でありますから。
地域を守り、地域を支え合うワイナリーに乾杯です。

お土産にピオーネのロゼを買って帰りました。
(もう飲み干してありませんが)
今日は楽しく学べた一日でした。

台風早くどこか行ってしまえ〜。