なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

エイリアンの卵と呼ばれた野菜たち

今日新しい組織の会議がありました。
農商工連携を推進する会です。
理念を決めたり組織の運営方法を決めたり。
皆さん無償で一日を費やして議論しました。
(社会貢献ですかね)
そしてTさんが皆に持ってきたもの。

新聞紙に包まれたエイリアンの卵。
(写真では分かりませんが、実はキャベツと白菜です)
買ってきたものでもなければ、Tさんが育てたものでもない。
いったい、それどうしたの?
実は畑にすき込まれて土になるところだったのだそうです。
とっても美味しいそれらの作物を販売するには人の力で選別したり梱包したり、輸送費というコストをかけなくてはならず、市場単価にあわないため廃棄されるのを待っていたのです。
大量に産み落とされたエイリアンの卵の如く。
これっておかしいですよね。
全てのものにはコストがかかっているのに、市場の都合でそのコストも一緒に廃棄処分だなんて。
取りに来てもらえば、廃棄処分するコストがかからないので助かる?
いいんですかね、これで。
消費者はそんなこと知らずに、与えられた少ない情報から、価格で判断するしかなくて安さを求める。
そんな現実を垣間見たような気がしました。
市場に全てを委ねてしまうと、こんな異常な現象を招いてしまうのではないか?
そこかもしれない。我々が真剣に考えなければならないことは。
市場やマーケットを見て、売れる付加価値をつけるために農商工連携を図っても、こんなミスマッチが行われるていては世の中は幸せになれない。
もはや社会を変えなければいけないんじゃないか。
消費者と一緒になって。
こんなエイリアンの卵たちが、喜んで食べられる社会になればよいと思うのですが。