なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

使い捨ての時代にあっても、拾われる

今日はラッキーでした
何がと言いますと
我が電動アシスト自転車の修理ができたからです。
ふつうのことなんですが
普通ではなかったのです。
実は激突を受けたマイチャリの損傷が酷くて
もはや買い換えるしかないと言われていたのでした。
(つい最近バッテリー交換でウン万円も払ったのに〜)
今日は販売店に預けていたマイチャリを引き取っての帰り
ふと近所の自転車修理のお店に立ち寄ってみたのです。
山のような自転車の部品に埋もれて
おじさんが一人でやっているようなお店。
おそるおそる聞いてみました

「この自転車治りますか?」
おじさん
「酷くダメージ受けてるね。どうしたの?」

「カクカクシカジカ・・・」
おじさん
「部品交換しなくて良ければ早くできるよ」

「何万円も支払えないんですけど」
おじさん
「3,500円。夕方5時半に取りに来て」
嘘でしょ。
こんなことってあり?
信じられませんでしたが
おじさんの修理できるという言葉を信じてお願いしました。
午前中まで処分をどうしようかと考えていたのに
なんだか狐につままれた感じでありました。
夕方
マイチャリを取りに行くと
バッチリ復活しているではありませんか。

「ありがとうございます。助かりました」
おじさん
「これが自分の仕事だからね〜」
うーむかっこいい
クラフトマンシップというか技術者魂というか
これがプロなのだと思いました。
売店はあくまでもモノ売りのお店であって
効率の悪いことはやらないのでしょうね。
少し残念な気がしました。
販売って
モノ以外のものを一緒に売っているんですよ。
お客様の満足や安心を。
別れ際
おじさん
「あそこの坂もこの電動アシスト自転車なら大丈夫だね。
いい自転車だから大事に乗ってね。」
胸に突き刺さりました。
(うちの家は高台で、坂が厳しいのです)
そういえば
どこでこの自転車に乗るのかなんて
売店の人には聞かれなかったよな。
お客様の心に寄り添うこと
それは価格以上の価値があるんだ。
翻って
農産物にしても
一律に「野菜」として個々の商品を見れば
価格以上のものは見えてこない。
(金額の判断になってしまう)
さらに
生産者のこだわりも
一方的に押し付けてはいけないし
お客様の心に寄り添ったものでなければいけないのだ。
価値を共有できる関係が大事なんだよね。
僕はそのおじさんに
3,500円以上の価値をいただいたような気がしました。
感謝というよりも
おじさんに整備をずっとお願いしたい気持ち
凄い頼もしい自分のお抱え技術者を手にしたような
嬉しい気分になったのでありました。

失礼かもしれないけど
ペットを手に入れたような気分なんだよね
いつも自分を見てくれている、自分だけの
My ピット。
今日は大安
いいことがありました。