なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

京都のこと

今回、観光ということはほとんどやってないけど、京都の奥深さというか現代とは違う文化に触れた気がした。
そこに住む人の時間の観念が違うのです。
ある店舗を出店して、十年間お隣から口も聞いてもらえなかったマスターがいたり、世間話で家が戦争で焼けた話をしてて、それが応仁の乱であったり平気でするんです。
あまり現在に執着しないというか、かといって新しいものを排除してしまうわけでもなく。
長い時間のスパンで先を見ているというか。
町の中には無造作にそんな歴史が残されていました。
象徴的なものを一つ見つけた。

錦市場寺町商店街が交わるあたりの天満宮の鳥居。多分あとから建物を建築したのだが、鳥居が大きくて建物と合体させてしまったのだと思う。建物(新しいもの)をやめるでもなく、鳥居(古いもの)を残してきた京都の感覚を垣間見たようである。今の時代は目先の利益に走りすぎているような気がする。あらためて百年、千年後を考えた生き方もあるのではと思った。とても気づきのある旅であった。