なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

地球に必要とされるということ

昨日(27日)は一日中あめ。
続きますね〜。
(梅雨ですから)
最近、畑の様子を見ていません。
(どうなってるだろう?水浸しかな?)
うちの庭のグリーンカーテンのゴーヤくん、雨の中こっそりと成長しております。
気がつけば花が咲いていました。

ここ暫く日照も少ないのでグリーンカーテンはまだいい感じですね。
少し寒いぐらいです。
さて、
こんな雨の日には、例のごとくミーティングの招集がかかりました。
(農作業もお休み?)
今回のテーマは、
昨今の少子化に伴う幼稚園の廃園計画に対して廃施設利用の提案ができないかということでした。
相手が役所なので、使用目的が問われるところです。
難しいでしょうね。
今後活動の拠点作りを考えて行くこととなりました。
雨の中お疲れ様でした。
こんな日は思考する中で頭の整理してみよっかな。
少し長くなるかも。
6次産業化という言葉を最近よく耳にします。
1次産業×2次産業×3次産業=6次産業とも。
ネーミングの妙というか、何か意味ありげです。
これって誰のためにやるんですかね。
目新しい感じがしますが、その本質をどこに見出すかで全く違うものになるような気がします。
1次産業者が生産したものを加工(2次産業)して、流通に乗せてサービス化、販売(3次産業)するという垂直統合型のビジネスモデルとして、単に1次産業者の競争力強化のためのものなのでしょうか?
それを支持してくれるのは誰なのかを考えなければいけないと思うのです。
「消費者」ですよね。
消費者いなければ意味ないじゃん。
結局、
生産者〜消費者までのコミュニケーションがちゃんと成り立たなければ、勝手に価値を押し付けてることになるのかもしれません。
互いに必要とし合う関係を確認できることが大切なのではないかと思います。
こんなお話があります。
私のおじさんは山陰地方で小さな海産物食品加工業を営んでいます。
いわゆる2次産業者です。
加工技術はあるのですが、海産物がなければ意味のない立場となります。
地球環境の変化と共に天然の海産物が減少していく現実を見て、安定供給可能な生産者を探したそうです。
そして沖縄で出会い、現在まで加工業者として続けることができました。
しかし、その沖縄でも地球温暖化による水温の上昇やオニヒトデの繁殖によって、海の森であるサンゴ礁に危機的な状況が出てきたのです。
良い環境がなければ良い作物は育たないですよね。
(海は全部繋がってますから、「うちの畑」の問題ではない)
つまり、私たち消費者が良いものを食べることができなくなるということなのです。
そこで、「サンゴ礁の海を育む運動」に取り組みました。
サンゴ養殖をはじめ、海を育てる環境保全活動に地域の方と積極的に取り組んだのです。
それは生産者、加工業者お互いのためであり、
最終的には消費者に安心安全で良質な商品をお届けするためなのです。
売り上げの一部がその活動に使われているそうです。
その関係を皆が認識することに意味があります。
1次産業→2次産業→3次産業→消費者という循環が持続的に行われることが環境保全に繋がっていて、
自然環境と消費者との共生関係を作り出したのです。
消費者からみると、
「その商品を買えば、美しい海が育っていき、安心安全で良質なものが食べられる」みたいな関係。
消費することで安全や安心を手に入れるという積極的な生産への参加なのであります。
「自然と消費の共生」
消費と自然なんて相反するような気がしますが。
6次産業化とは、全てのステークホルダーが互いに必要とされる関係になることではないでしょうか。

おじさん、そんなことやってたんだね。
ご高齢で、今危篤状態にあるらしいけど誇りに思います。
まだまだ頑張ってくださいよ。
(今日は少し長すぎましたかね)