「業界」という言葉を考えてみた。
業界とは、勝手に関係者が決めつけて、内輪的に消滅させないように作られたものではないだろうか。
そんな一握りの人の為のものは本来無用。かえってビジネス的には硬直化をもたらす。
異業界間の柔軟な発想から、新しいモノやコトって生まれると思うのです。
私は以前、広告業界?
そんな業界があるのかわからないが、その辺に在籍していた。
そして最近興味を持っているのが農業界?
こんな言い方しないけどあえて言ってみます。農業界。
古い業界だ。
日本の業界では稲作が伝わって以来と古く、無くてはならない存在なのだが、現在は高齢化で後継者不足で就農者も減ってきているという。
先の広告業界もかつてのマスメディアを中心に元気がない。
これは、どういうことなのだろうか。
これらの業界は似ているような気がする。
消費者の目線で見ると、
広告は面白かったり、珍しかったり、夢があったりでいつも新鮮だ。
常に「なう」があったからだ。
広告はいつも旬を提供してきたのだが、時代のスピードが「なう」の質を更に問うようになってしまった。
信頼できる「なう」がなければ情報としてのプライオリティが落ちてしまうのだ。
一方の農業は、美味しかったり、元気になったりでいつも新鮮だ。
広告と同じく旬を提供してきたのだが、消費者ニーズに応えていくと、いつでもどんな物でも提供できるようになって、「なう」の信頼性が希薄になってしまった。
本当に健康に良い物って何?
このようにどちらの業界も消費者からは少し疑われ出したということと、生産者側からしてみれば、どちらも24時間ノンストップ的過酷な業界でありまして辛い業界と言えるのかもしれません。
だから少し元気が無いのではないでしょうか。
個人的にはどちらも頑張ってほしいのですが。
「命に関わる事は尊い」
広告が無くなっても死なないけど、
農業って無くなると死んじゃうし、変な薬剤使われると死んじゃうんです。
だから僕は、
広告と農業とどっちを信じる?
と聞かれたら「農業」と答えるしかありません。
命に関わることは信じなければ生きていけないからです。
今の時代、業界を超えて新しい価値が生まれる事を期待します。
今、僕は農業の信頼性で旬のメディアを作れないかと考えています。