なんとなく元気

なんとなく元気なつもりで・・・

農商工連携

大分県中小企業団体中央会主催の
農商工連携人材育成塾」に25日より参加しました。
農商工連携とは、農林水産省経済産業省が推進しているもので、
今回の育成塾はその連携をコーディネートする人材を育てる目的で開催しているのであります。
自分のような農業も工業もやったことのない人間には農工業の現状を理解するにはとても良いと思ったのです。
講師の加藤先生(「食と農研究所」代表)は
とても分かりやすく、情熱を持って教えてくださいました。
生き物を扱うことの難しさを工業も商業も理解すべきだし、農業も世の中のニーズをよく把握しなければならない。
何よりもこの3者の『志』が大切だと理解しました。
それぞれの利益を考えることは大切ですが、目的や価値観を共有することによって初めて連携は可能になるのです。
1次産業×2次産業×3次産業=6次産業化とは
ポーターがいうところの「垂直統合」のことなのでしょう。
生産、加工、販売と異なる能力を持った人たちが
同じ志の元でそれぞれの弱点を補って一つのバリューチェーンをなすもので「ケイレツ化」するようなものなんだ。
競争にさらされている小売の意識を農業や工業に注入するんだな。
経営するということは競争なんだ。
「競争優位の戦略」
外食産業のワタミも農業に進出して成功しているというが、渡邊社長はポーターの信奉者であることから腑に落ちた。
競争の最たる戦国時代の毛利元就
「三本の矢」でこのことを言っていたのかもしれない。
こんなところでポーターと毛利元就がご対面だ。
私流に言えば、「3つの輪の鎖」
それは単に3つの強さの足し算ではなくて、掛け算なのです。
3本の内の1本でもマイナスがあると、全体としてはマイナスになってしまう。
3者それぞれが日々価値を高める努力が必要であり、ボトルネックを作ってはならないのだ。
輪っかを繋げた鎖の強度は、一番弱い輪っかの強度に等しいのだから。
輪っかは小さくても強いことだ。
強いものがスケールで勝ち進む水平統合戦略に弱者が対抗するためには、知恵を出し合う仲間が必要であり、情報が氾濫する現代には、何が本物で誰が信頼できるかを見極める眼を持てないと駆逐されてしまいます。
連携コーディネーターとは、その眼となり、志の火を伝える人なのだと大きく頷いてしまいました。