毎日の食、生きるための食。
長年コミュニケーションの仕事をしてきましたが、
この必要不可欠なものを
深く考えないで生きてきたような気がして
最近、食とコミュニケーションについて考えるようになりました。
「食べ物は情報の塊」とか「身体全体で理解する食」とか、
「食」って五感を使わなければ理解できないものなのです。
それだけに理解できれば大きく頷けるのではないでしょうか。
大分県内のハチミツがどんな状況で、実際に私が採蜜したものがどういうものであるかをお話しして、ハチミツを食べていただいたKさんにご理解いただけたことはまさに双方向でコミュニケーションできたと実感した瞬間でした。
K氏「これ美味しいですね。なんの蜜ですか?」
私 「基本百花蜜ですが、時期から見てハゼがメインですね」
かなりショックだったみたいです。
レンゲとかアカシアとか、大分県内の環境から見て難しいのです。
こだわってらっしゃる方をたくさん見かけますが、どこまで理解されているのかは分かりません。
食に関しては、視覚や聴覚に頼りすぎている感があります。
テレビで言ってた✖️✖️とか、話題の○○とかっていう先入観が一つの味になっていたりして。
そして最近は食がコミュニケーションツールになっています。
SNSでも
よく「今日のランチ」
などと言って写真をアップしたりします。
伝える手段は視覚でありますが、
万人に共通の関心事である「食」の情報を入れることで
ヒットしやすいのです。
つかみは食から。
生活全般の中でも食の情報を共有することは、より共感を得やすい。
(五感を共有した気になるのかもね)
先日、
例のKさんから
「国産の飼料で放し飼いされている鶏の卵って無いかしら?」
と尋ねられました。
ミツバチのことは詳しいのですが・・・
県下の養鶏業者を知り尽くしているYさんに聞いてみて
オススメの卵を買ってお届けしました。
言葉(聴覚)や文章(視覚)だけでは理解できないです。
「ご自分で食べてみてご判断を」
「食」とは五感の情報を共感すること。
濃いコミュニケーションツールなのです。
美味しければ、嬉しいです。
本当は一緒に食べるのが一番だよね。